シリーズ 知の探究者/渡辺憲司先生&宇澤達先生特別対談(後編)失敗しても、その状況を大事にする。そうすれば、必ず道は開かれる
更新日: 2026/3/25
公開日: 2026/3/25
『螢雪時代』2026年3月号より掲載(2025年3月号の記事より再掲載)
<前編から続く> 『螢雪時代』で好評連載中の超一流の先生方へのインタビュー記事、『シリーズ「知の探究者」』。
「学び」とは何か? を先生方に改めて問いかけ、受験勉強で見失いがちな「学ぶ」という行為を、本質的に考え直す機会を提示しています。今回は近世文学研究者であり、立教大学名誉教授の渡辺憲司先生と数学者で名古屋大学名誉教授であり、現在は学校法人翔英学園の学園長を務めておられる宇澤達先生の対談の後編です。

失敗しても、その状況を大事にする。
そうすれば、必ず道は開かれる

中学、高校では先生と生徒の関係にあった渡辺憲司先生と宇澤達先生に、「失敗」について語っていただきました。
編集協力:(有)サード・アイ 取材:金丸敦子 写真:石原秀樹
前回からの続き
しばらく経ってから
気づく失敗もある
――宇澤先生は現役合格されていますが、何か失敗した経験はありますか。
宇澤 東京大学に現役で合格し、これで好きなことがやれると思いました。ところが、入ってみると、違和感と言えばいいのか「何かちょっと違うな」という感じがあったんですね。東京大学で数学を学ぶというと理科Ⅰ類になりますが、周りがものすごくプレッシャーをかけてくるんです。いまは違うと思いますが、当時の東京大学は学生に過剰に期待をかけるところがありました。

