シリーズ 知の探究者/No. 004 三浦登志一先生(前編) 「失敗した」と思っても、結論を出さなければ、それはまだ失敗ではない
更新日: 2025/12/10
公開日: 2025/12/10
『螢雪時代』 2024年2月号より掲載
『螢雪時代』で好評連載中の超一流の先生方へのインタビュー記事、「シリーズ知の探究者」が「パスナビ for School」に登場。
「学び」とは何か? を先生方に改めて問いかけ、受験勉強で見失いがちな「学ぶ」という行為を、本質的に考え直す機会を提示しています。第四回目の掲載は、現役の先生に、もう一度学ぶ場を提供する「先生のための大学院」である教職大学院で指導をされている三浦登志一先生(山形大学大学院 教育実践研究科 教授)に登場して頂きました。

「失敗した」と思っても、結論を出さなければ、それはまだ失敗ではない

先生が授業の進め方や生徒指導に悩んだ時、再び学び直せる場が教職大学院。三浦登志一先生に教職大学院の役割や、ご専門の国語教育についてお聞きました。
編集協力:(有)サード・アイ 取材:金丸敦子 写真:藤井徹
教職大学院は
先生のための学び直しの場
――教職大学院というのは耳慣れないものですが、どのような大学院ですか。
三浦 教職大学院は教員免許を取得済であることを入学の条件とする、教員養成に特化した専門職大学院です。大学を卒業してそのまま進学することもできますが、一度教壇に立った先生が多数在籍しています。
大学を卒業して教員として教育現場に立つと、日々の実践の中で「思うように自分の目指す授業や指導ができない」「子どもたちに授業内容がいま一つ届いていない」と悩む先生が少なからずいます。そうした先生に、もう一度学ぶ場を提供する「先生のための大学院」が教職大学院です。

