シリーズ 知の探究者/No. 010 池谷裕二先生(前編) 「学び」に「やる気」は要らない。必要なのは、まず「楽しむ」こと
更新日: 2026/7/8
公開日: 2026/7/8
『螢雪時代』2025年4月号より掲載
『螢雪時代』で好評連載中の超一流の先生方へのインタビュー記事、「シリーズ知の探究者」が「パスナビ for School」に登場。
「学び」とは何か? を先生方に改めて問いかけ、受験勉強で見失いがちな「学ぶ」という行為を、本質的に考え直す機会を提示しています。
今回は、脳研究者・東京大学 薬学部 教授でTVでもお馴染みの池谷裕二先生の登場です。

「学び」に「やる気」は要らない。
必要なのは、まず「楽しむ」こと

脳が何をやっているのか、何のためにあるのかなど、脳と自分自身を理解するため、研究をされている池谷裕二先生に「学び」や、脳について伺いました。
編集協力:(有)サード・アイ 取材:金丸敦子 写真:石原秀樹
――「学ぶ」とはどういうことでしょうか。
池谷 私の研究対象である脳から考えてみましょう。脳が他の臓器と違うのは「可塑性」があることです。可塑性とは変化すること。脳では何かの情報がインプットされるたびに「知らない状態」から「知っている状態」へと変化し、記憶として留めます。当たり前のことを言っているようですが、これは実は「学ぶ」ことと同義です。

