シリーズ 知の探究者/No. 007 伊藤亜紗先生(前編) 「学び」とは、「ゾッとする」こと。危険で抗えない魅力を感じよう
更新日: 2026/4/8
公開日: 2026/4/8
『螢雪時代』2025年12月号より掲載
『螢雪時代』で好評連載中の超一流の先生方へのインタビュー記事、「シリーズ知の探究者」が「パスナビ for School」に登場。
「学び」とは何か? を先生方に改めて問いかけ、受験勉強で見失いがちな「学ぶ」という行為を、本質的に考え直す機会を提示しています。
今回は、東京科学大学の伊藤亜紗先生の登場です。伊藤先生は人がどのように世界を感じ、身体を通して理解するのかをテーマに研究されており、『目の見えない人は世界をどう見ているのか』の著者としても知られています。
→伊藤亜紗先生のインタビュー全記事は『螢雪時代』2025年12月号に掲載されました。全文を読みたい方はこちら

「学び」とは、「ゾッとする」こと。
危険で抗えない魅力を感じよう

人間の身体を通して「世界の見え方」を研究している伊藤亜紗先生。「学び」についてのスリリングなお話を伺いました。
編集協力:(有)サード・アイ 取材:金丸敦子 写真:石原秀樹
――どんなことを研究されているのかを教えてください。
伊藤 私の研究分野は「美学」という学問分野で、感性や感覚といった“ふわふわとした言語化できないもの”を、言語を使って分析する学問です。私自身は人間の身体に興味があり、異なる身体から見た「世界の見え方」を研究しています。文系でも理系でも研究とは真理を探究するもので、人間の身体に関しても基本的に「人体とはこうである」といった普遍的で抽象化した議論が多数を占めています。それはそれで大事なことですが、私は、一人ひとりの身体を個性のある、違うものとして見ていきたいと思っています。

