八戸高校 大学受験パスナビ活用授業事例

学問・大学・入試研究を通して、今後やるべきことを明確に 青森県立八戸高校で取り組んだ「大学受験パスナビ」活用授業 事例紹介

大学受験や学問分野に関する様々な情報がまとめられている「大学受験パスナビ」。その情報を活用した進路探究ワークを、青森県立八戸高校の1年生で実施しました。学問研究から大学研究、入試研究を通して、生徒一人ひとりが自分の進路の軸を考え、今後するべきことを明確にしていった2時間の授業の様子をご紹介します。

青森県立八戸高校の概要

青森県立八戸高校

青森県八戸市にある青森県立八戸高校は、東北地区有数の進学校として知られる伝統校です。2023年度に創立130周年を迎え、東京大学、東北大学等の難関大学をはじめ多くの生徒が大学に進学します。「文武両道」「質実剛健」「自主自立」の校風のもと、部活動や探究活動など多様な活動に力を入れている学校です。

今回、大学受験パスナビを使ったワークを実施したのは、2025年度の1年生。この学年を受け持つ先生方は、生徒の多くは大学進学を目指しているものの、「知っている大学名」や「偏差値」から志望校を選びがちで、「自分が大学で学びたいこと」を考えられていないのではないか、という課題を持っていました。そこで、生徒自身が「自分はどのような学問を学びたいのか」を考え、しっかりと根拠を持って志望校を選んでほしいという狙いで授業が企画されました。

授業実施日は2026年3月。ちょうど1年生から2年生への進級を控え、春休みに入るタイミングで2時間の授業が行われました。

学問分野から広がる進路の選択肢

授業の導入は、「自分が興味を持っている学問分野」を考えることでした。その時に活用したのが大学受験パスナビの「学問ガイド」。生徒はスマートフォンなどで各学問分野のイラストや説明を見ながら、各分野で学べる内容をまとめ、自分がなぜその学問分野に興味を持ったのかをワークシートに記入していきました。

ワークでは、2つの学問をまとめられるようになっています。文学系の分野、工学系の分野など近しい分野から2つ選んだ生徒が多い一方、中には、「文学と美術」、「経営学と情報工学」など意外な組み合わせでまとめていく生徒もいました。

青森県立八戸高校

アンケートでも、「今まで気づかなかった興味のある分野を知ることができました」「新しい学部・学科を知り、選択肢が広がりました」といった声が多く見られ、「これまで意識していなかった学問」に触れる機会を得ました。

学問分野から 大学研究・入試研究へ

学問研究を行った後は大学研究に進みました。各学問分野のページからその分野を学べる大学を探せるようになっており、生徒たちはその機能も活用しながら興味のある大学を調べていました。

▼「大学受験パスナビ」学問ガイド画面の一例

青森県立八戸高校

ここまでで1時間目が終わり、2時間目は、主に入試研究の時間となりました。ここで活用したのが、「入試科目配点」のページです。ここには、大学入学共通テストや個別試験の科目・配点、さらにそれぞれの科目が必須か、選択か等の情報が網羅されています。生徒はこの情報をもとに、自分が受験するとしたらどの科目を利用するのかについて、ワークシートにまとめていきました。

青森県立八戸高校

大学入学共通テストや国公立大前期日程試験、私立大学一般選抜の受験科目をまとめた生徒たちは、最後にこのワークの感想や今後どの科目を重点的に学ぶべきかについて振り返りを行いました。

振り返りでは「数学と理科の配点が思っていた以上に高かった」「これからは世界史と英語に力を入れたい」など、具体的な感想や今後の取り組み内容を記入する生徒もいました。事後アンケートからも「配点や科目を調べることで、何を重点的に学習すべきかが分かった」「受験までの道筋が見えた」「目標が具体化された」といった意見も多くありました。

今回の授業では、学問研究から大学研究、そして入試研究・振り返りという一連の流れを通し、2年次進級前に生徒の中でややぼんやりとしていた「自分の進路、大学受験」が具体的になり、今後とるべき行動がより明確になっていく様子がうかがえました。

青森県立八戸高校

「学問分野と将来のつながりを考えてほしい」先生の声

学年主任を務める當麻進仁(たいまのぶひと)先生は、今回のワークについて「学問研究から大学研究、入試研究という流れがよかった。志望校が決まっている生徒、学びたい学問がまだぼんやりとしている生徒、など生徒の段階は様々だが、どの生徒についても満足度が高い内容だった」と振り返ります。

青森県立八戸高校

當麻先生はこれまでアントレプレナーシップ教育や探究活動について、「社会の様々な課題に対してどの学問分野が関連しているか」というアプローチを大切にしてきたそう。「例えば再生可能エネルギーというテーマを取ってみても、エネルギー効率の計算など数学が関連するところもありますし、環境はもちろん、法律的なアプローチもあります。生徒達には、自分の立場を考えて、学びたい学問と将来の社会、働き方について関連付けて考えてほしいです。」と話しました。

授業で使用したワークシートや指導案をダウンロードできます

今回の授業で使用したワークシートと授業用のファシリテーション原稿も掲載した指導案を、下記のページからダウンロードいただけます(データ利用申請が必要です)。

 「ワークシート」「指導案」PDF無料ダウンロードはこちら

「大学受験パスナビ」とあわせ、ワークシートと指導案を校内での進路指導にぜひご活用ください。

授業を行った「青森県立八戸高校」の公式webサイトはこちら

授業で活用した「大学受験パスナビ」はこちら

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