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『螢雪時代』 2025年2月号より当時のまま掲載
月刊誌 『螢雪時代』 で好評連載中のこのエッセイは、内田先生が 「いま、高校生に伝えておきたい」 ことをテーマに取り上げ、つねに何かに追われ、悩みを抱えている高校生に送る、温かく、心に響くメッセージとなっています。
2023年度に不登校と判定された小中高の生徒1は約41万5千人。
前年度を約5万5千人上回り、過去最高を記録しました。
毎年ほぼ5万人ペースで不登校が増えています。
これは「異常」事態と言ってよいと思います。
今これを読まれている中にも、過去に不登校の経験があったという人はきっといると思います。
僕も小学校5年生の時に「いじめ」にあって不登校になり、転校することになりました。
高校2年生の時も不登校になり(これは受験勉強が嫌で)、そのまま高校を中退してしまいました。
大学4年生の時もどうしても大学に行く気がしない時期が長く続きました。
そういう人間ですから、「学校に行きたくない」という気持ちはよくわかります。
なんというか学校に「来るな」と言われている感じがするんです。
特定の先生が嫌だとか、特定の友だちが嫌だとかいうのじゃないんです。
「学校が嫌」なんです。
そういう教師や生徒を生み出して、好きにさせている「学校というシステム」と折り合いがつかないんです。