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このたび旺文社では、高等学校におけるICT活用状況の実態調査アンケートを実施いたしました。
先生方にはお忙しいところ回答にご協力いただき、心より御礼申し上げます。
ご回答いただいた内容を基に、ICTの教育利用に関する最新の傾向と課題をレポートいたします。
今年で8回目となる本調査では、“脱コロナ”で変化した学校環境におけるICT活用の実態について、 多くの具体的なご意見や事例が寄せられました。
- 生徒用端末を導入した高等学校のうち「1人1台」配備の割合は84.9%、校内ネットワークの整備には“質”も問われる
- ICT活用フェーズに顕在化する人的課題を解決するには、利用者にもたらされるべき時間・労力の“ゆとり”が鍵か
- 対応の必要性がますます高まる「情報」・「探究」分野、“脱コロナ”やAI技術の進化・普及で変容するICT活用の需要
1.アンケート調査実施要領
調査テーマ | 全国の高等学校におけるICT活用状況についての調査 |
調査目的 | 高等学校現場におけるICT機器の導入ならびにICT関連サービスの活用実態を調べ、 導入拡大・継続運用のための課題や、今後必要とされるサービス内容を把握する |
調査対象 | 旺文社独自リストに基づく全国の国公私立高等学校 計5,008校 |
調査方法 | 対象校に対してアンケートDMを送付し、Webページにて回答を受付 |
調査規模 | 全751校からのアンケート回答結果を分析 |
調査時期 | 2023年12月上旬~2024年1月上旬 |
2.調査結果のポイント
生徒用端末を導入した高等学校のうち「1人1台」配備の割合は84.9%、校内ネットワークの整備には“質”も問われる
高等学校で導入されている生徒用のICT端末は、校内の無線ネットワーク環境整備が進むことに伴い、「タブレット型」(71.2%)を中心に教室内外で手軽に利用しやすいモバイルタイプが高い支持を得ています。配備の内訳は「1人1台」の割合が8割超に達し、高等学校におけるICTインフラ整備拡大の勢いはとどまる気配を見せません。 校内のネットワーク環境の整備状況は、「校内のどこでも無線でのネットワークを使用できる」(47.1%)の割合が2023年度以前の調査と比較して初の最多となりました。しかし、端末活用上の課題には依然として4割超が「ネットワーク環境の整備」(44.5%)を挙げており、「一斉利用に耐えられない」など通信品質には課題が残る状況です。
ICT活用フェーズに顕在化する人的課題を解決するには、利用者にもたらされるべき時間・労力の“ゆとり”が鍵か
ハード面の整備が進む一方、ICT利用における課題としては、「教員の活用スキル」(83.8%)や「生徒の情報モラル」(67.6%)といった、利用者側の適性や能力を挙げる回答が上位を占めました。
校内に配備されたICTインフラが活用フェーズに入るなか、「専門的な人員や研修の時間が足りていない」や「一部の教員に負担が集中している」など、人的リソースについての問題が顕在化しており、利用者が“ゆとり”を持ってICTの効果的活用に臨めるような環境や組織づくりが求められています。
対応の必要性がますます高まる「情報」・「探究」分野、“脱コロナ”やAI技術の進化・普及で変容するICT活用の需要
ICT活用の必要性を探る調査では、今年度から選択肢に加えた「情報・探求などの授業」(64.6%)が高い回答割合となりました。特に2025年度共通テストから試験科目に追加される「情報Ⅰ」の指導対応にも、ICT端末・サービスが重宝します。 一方で、コロナ禍で需要の大きかった「オンライン遠隔授業」(43.3%)は昨年から大きく回答割合が減るなど、“脱コロナ”を象徴する傾向もみられました。「校務でAIツールを活用している」や「授業で生成AIについてのトピックを扱った」など、教育現場でも先端技術を取り入れる新しい動きが出てきています。